訪問リハビリ

昨日、コールへの取材がありそれに同席させて頂くチャンスがありました。インタビューを受ける患者さんの取材当日にご自宅へお邪魔したのです。患者さん自身は取材慣れされており、調子よく流暢に在宅生活について語っておられました。TVを通じてその方のインタビューを拝見することはあったのですが、現場でゆっくり聞くのは初めてだったので、新鮮な体験でした。難病と診断を受けて全てを失ったように感じていたけど、自宅に帰って家族とともに過ごす日常はいかに楽しく、大切かを語られていました。

その話を聞きながら、その患者さんと出会った3年半前のことを思い出していました。私がコールに入った初日に「もう担当が決まっている患者さんがいるから」と告げられたのです。その方は進行性の難病で、それにより飲み込みの機能は低下し、入院中に「もう口から食べるのは不可能」と宣告受けたということでした。リハビリを行う立場から考えると、再び口からモノを食べるというのは非常に厳しい印象を持ったことを覚えています。そんな思いで初めてのリハビリに伺う日を待っている時に、スタッフを通じてその方からお手紙をいただきました。それには「99%不可能なことは分かっていますが、1%の希望を持ってみたい。結果はいつも最後にしか分からないと思う。」とありました。

正直、手紙をいただくまでは厳しい現状に立ち向かう覚悟がなく、訪問リハビリという新たな部門を選択したことが間違いだったかと悩んでいました。でもその手紙を見た時に、「患者さんがここまでの覚悟をもっているのに、自分が逃げ出そうとしてどうする!」という強い思いが沸いてきたのです。

そしてそこから患者さんとのリハビリというよりもまさに共同作業の日々が始まりました。ともに喜び、ともに落ち込んだ3年半でしたが、背中を押したり押されたりしながら進んできたように思います。そして今思うと、あの不安でいっぱいだった時にもらった手紙が、訪問リハビリという道の世界に飛び込んだ私の道標となっているような気がします。

あの手紙とともに毎日頑張っていこうと、新たに心に誓った日になりました。
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by cmcweekly | 2011-08-09 11:16 | プライベート公開

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