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H24年度 実習の感想①

6月18日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の若井先生の実習を終えての感想を掲載します。

 この度私は地域医療研修にて2週間コールメディカルクリニックさんでお世話になりました。実際、研修が始まるまでの在宅医療に対する印象は往診バックを持って患者さん宅に伺い問診、身体所見をとり、できても血液検査までで何か問題が出てくれば入院施設のある病院に紹介するといった漠然としたものでした。しかしコールメディカルクリニックでは血液検査はもちろんのこと心電図、エコー、電気メスなども往診車に積まれており、自宅には人工呼吸器や吸引器を借しだし、訪問リハビリもあり、さらにはレントゲン、CT、MRIは近隣の病院で撮影できるように手配されており、一般病院とほとんど変わりのない医療を提供されていました。まさに院長がいわれていた通り、患者さん宅が病室、道路が廊下、コールメディカルクリニックがナースステーションでさらに緊急の場合には24時間体制で対応されているので電話がナースコールで、西区、佐伯区に大きな病院が出来ているようでした。
 実際に患者さんの家に伺うと、どこにいっても先生、看護師さん、リハビリスタッフの方々を笑顔で出迎えておられました。言い方は悪いかもしれませんが、まるで仲のいい友達が家に訪ねてきた時のようでした。患者さん、ご家族の話を聞いているととても信頼して接しておられるのがわかりました。どうしてこのように強い信頼感が生まれるのかを自分なりに2週間考えてみました。
 往診時には診察・処置だけでなく患者さんの訴えを雑談も交えながら時間をかけて聞いておられ、ご家族には病状の説明や今後の方針など親身になって説明されており、長いときには1件の家に1時間以上いることもありました。そしてクリニックでは毎日カンファレンスにて前日に訪問した患者さんに関して全スタッフで共有しておられました。そして一番印象に残っているのがデスカンファレンスで亡くなられた患者さんに関するカンファレンスです。その患者さんの経過を振り返りそれぞれスタッフの方が感想を述べられており共有されていました。中には涙されながら話されているスタッフの方もおられ、いかに1人の患者さんに深く関わってこられたか、それぞれのスタッフのつながりがいかに強いかを感じることができ、なぜ患者さんとの間に強い信頼感が生まれているかがわかったような気がします。
 今回の研修で自分が考えさせられたことはいかに1人の患者さんのことを真剣に考え深く関わっていくか、他のスタッフといかに協力して万全の治療を行っていくかということです。これらは病院の中にいても無理なことではないので、今後の自分の中での理想の医療として考えていきたいと思います。
 最後にこの度の研修で職員の方々、患者様とそのご家族には大変お世話になりました。ありがとうございました。
by cmcweekly | 2012-07-02 11:38 | 感想

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