平成25年度 実習の感想③

10月21日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の天野 愛純香先生の実習を終えての感想を掲載します。


 実習初日、コールメディカルクリニックにナビを頼りに向かいましたが、なかなか見つかりませんでした。
 往診専門の病院とは頭にあったものの、入院施設や外来のあるようないわゆる“ふつう”の病院を想像していたからです。ノートルダム広島からスカイフロントゲートまで行ったり来たりするも見つからず、結局電話で道案内をしていただきました。
 到着したのは入院・外来の施設の無い綺麗なオフィス風の建物で、こんな医療施設があるんだなぁと驚きました。あくまでも、在宅にて入院するのと変わらない安心感や医療の質を提供していくという意気込みが、建物からも伝わってくるようでした。
 研修医ながら医療者として二年近く色々な患者様を担当させていただき、コールメディカルで往診されている患者様も何人か担当させていただいたこともあるにもかかわらず、在宅医療のイメージがつかめておらず、かかりつけの病院で、定期followされているような方を在宅で診ているような印象でした。
 しかし、研修初日から尿道バルーンや胃瘻が入っていたり、CVポートによる高カロリー輸液が必要な方や、人工呼吸管理をされている方などの往診につかせていただき、私の在宅医療のイメージが一変しました。今までの自分では入院治療しか考えられなかったような患者様が、自宅でご家族と伴に穏やかに過ごされている様子をみると、不思議で暖かな気分になります。
 一方で、医療者では無い一般の患者様にとっては、在宅医療というものがより一層想像しにくいものだろうということが分かりました。
 現在コールメディカルで往診されている患者様は、主治医から直接選択肢として提示された患者様よりも、地域連携室やケアマネージャーを通して、または口コミで患者様自ら希望された方が多いと伺いました。このイメージを持ったことで、今後担当医としての立場で、入院時から退院後の在宅医療の適応を患者様とともに考えていくことで、より患者様の選択肢も広がり、適応があった場合はよりスムーズに在宅医療に移行することができると思います。
 また、コールメディカルクリニックでは、医療スタッフ、患者様、患者様ご家族を含め、密な連携を取りながらのチーム医療が実践されており、チーム医療の素晴らしさをあらためて実感しました。スタッフルームも一つの開放的な空間であるため各部門のスタッフがお互いにコミュニケーションをとり、情報共有しやすい状況にあり、すべてのスタッフがそろって行う毎朝のカンファレンスでは、医療、リハビリ、デイケアそれぞれの患者様情報の共有を行うことができます。医療スタッフ同士仲が良く、しっかり連携されているコールメディカルの雰囲気は各スタッフの人柄はもちろん、このようなコミュニケーションのとりやすい環境によって作られているのですね。このようにチーム医療をしっかり行うことで初めて、各スタッフの仕事が最大限生かしていけるのだと感じました。
 往診での診療は各ご家庭に伺って診療する形式上、実際患者様、そのご家族がどのような環境で生活されているのかをみることが出来、より患者様に沿った医療が提供出来ると気づきました。例えば、患者様の家に合わせて、手すりの配置を考慮したり、生活の拠点をトイレ等に近い場所への移動を提案するなど、病院に勤務しているとそこまで踏み込んだ提案は出来ません。それ自体医療とかかわりのないことのように思えますが、患者様が無理なく、できる範囲のことを自分で行える環境に調整することで、毎日の生活を通して継続的なリハビリを行うことが可能になりますし、転倒等のイベントを最小限にすることで長期的な患者様のADLの維持につながるのだと気づきました。
 また、病院に来ていただくより、患者様のお宅に伺い診療することで、患者様により親近感をもって頂けたり、リラックスした状態でお話しできるので、患者様、ご家族の“想い”を聞きやすいのも訪問診療のメリットの一つですね。
 まだまだ書きたいことはたくさんありますが、長くなってしまいますので、これで最後にさせていただきます。
 二週間と短い間でしたが、突然訪問に同行させていただいたにもかかわらず快く受け入れてくださった患者様、細やかな指導や人生の相談まで聞いてくださった医療スタッフの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。今回の研修で学ばせて頂いたたくさんのことを生かし、将来少しでもお役にたてるような医師となることで、みなさんにお返しできるよう精進していきます。本当にありがとうございました。
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by cmcweekly | 2013-11-08 11:44 | 感想

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