平成25年度 実習の感想⑥

2月17日~1週間半、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の下地清史先生の実習を終えての感想を掲載します。


 2月18日から2月27日までの1週間半研修させて頂きました。コールメディカルクリニック(CMC)は院長の岡林先生の講演会や著書を通して、外来でもない入院でもない在宅医療として「第3の医療」を展開していることにすごく興味をもって研修に参加させていただきました。
 CMCの朝は毎日前日分の訪問診療や訪問リハビリ、デイケアについてのカンファレンスから始まります。医師・メディカルスタッフが全員そろって行われるカンファレンスにまず驚きました。全員がすべての患者を把握するように努めるのです。訪問移動中に自分の担当でない患者のことでもディスカッションしているスタッフの方をみると、このカンファレンスの大切さを実感しました。
 いざ訪問に伺うと、患者さん本人およびご家族の方が笑顔で我々を迎えてくださいます。私たちが患者さんと相対するときには、外来にしろ病棟にしろ、ほとんどそういった機会はないように思います。患者さんおよびご家族の方とのあまりに良好なコミュニケーションに驚くとともに、ヘルパーの方がいらっしゃればそこでもすぐにミニカンファレンスが行われます。患者さん、ご家族、メディカルスタッフが大きな輪をもって医療が日々実践されていることを実感します。
 画像検査以外の検査はほぼ施行することができるというハード面の充実さもさることながら、CMCの診療は問診と身体診察が8割以上を占めます。総合病院ではついつい聞き流してしまいがちな患者さんやご家族の訴えに大いに耳を傾け、今介入しなければいけない状況をアセスメントし、薬剤の調整や処置、ときには患者さんの教育といったプランを立てます。いってみれば当たり前のことかもしれませんが、外来や病棟で多くの患者さんを担当しながらの診療ではないがしろにされがちな、この基本的な診療姿勢を貫いていることに感動しました。提供する側の自己満足になりがちな診療に妥当性を担保し、受ける側の満足度を上げつつプロブレムが解消されていくことに、同じ患者さんに2度目に診療に伺った際に成功しているのを目の当たりにしたときに、自分の普段の診療姿勢を反省する機会を得ました。
 CMCでは朝のカンファレンスのほかにも、退院前カンファレンス、緩和ケアクラブ、ケースカンファ、ケアカンファレンスという形で様々なカンファレンスあります。幸い私はすべてのカンファレンスに参加することができましたが、患者さんにCMCが担当する前から介入し、あるいは以前担当していた患者さんについて情報のバックアップを得ることで、近隣の病院や施設と連携を取りながら地域で包括的にその患者さんを支えていこうとする形は教科書よりも教科書的なイメージをもちました。
 人間はいつか必ず死を迎えます。それが、呼吸不全を伴ってか、心不全か、はたまた癌なのかは人それぞれです。けれども、昨今多くなってしまっている病院での死を、自分が慣れ親しんだ自宅で、それも緩和的に苦痛を和らげながら迎えることができたなら、これほど貴いことはないと考えます。そのような状況におかれた患者さんを訪問させていただきながら、いつかは自分の家族が、自分が・・・ということを常に想像しながら参加させて頂いていました。前述の診療姿勢とのひとつとしても、このようなことに思いを馳せることが出来たのも今回の研修ならではだと思います。
 最後になりますが、いち研修医に親しみやすく接して頂き、またさまざまな場面で指導していただいたコールメディカルクリニックの皆さんに深く感謝して、研修の感想とさせていただきたいと思います。
 まことにありがとうございました。
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by cmcweekly | 2014-03-03 08:36 | 感想

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