平成26年度 実習の感想②

JA広島総合病院 山口 哲司

 地域医療としてコールメディカルクリニック(以下CMC)で2014年6月16日から27日までの2週間にわたり研修させて頂きました。

 学生の頃からCMCの話は聞いたことがあり、在宅医療というものがあるということは知識としては知っていましたが実際に同行させていただくとかなり違った印象を受けました。

 まず感じたのは患者さんや家族の表情でした。普段自分たちが接している感じとは違い患者さんやその家族がとてもいきいきとしていました。その理由を自分なりに考えてみたところいくつか思いつくことがありました。一番大きいと思ったのは患者さんと接するのが患者さん自身の家だという事です。病院での診療はアウェーな環境で、病院嫌いな人も多く、そんな人が病院でリラックスすることは難しく、感じた事や思ったことを全部伝えられない事も多くあります。一方、自宅ならば安心感もありリラックスすることが出来て、病院では言えないような些細な事も話せる雰囲気となっている感じがしました。他には医師や看護師は白衣でなく普段着である事から患者さんとの距離感を作らせないようにしている工夫と思いました。

 次に感じたことは在宅医療ならではの診療でした。患者さんの家に訪問することでしか分からない事はたくさんあるという事がわかりました。患者さんが普段どういうベッドで寝ていてどういう環境にあるか。どういう趣味で日中どんなことをしているか。なかなか親密にならないと聞けないようなことも訪問すればなんとなくわかってきます。そういったことから治療の糸口を見つける事が出来ることもあるんだなと思いました。他には、毎回残薬の確認を行い、服薬コンプライアンスが保たれているかの確認をされていました。今まで患者さんは内服薬をきちんと内服しているであろうという思い込みがあったので、思ったより内服できていない事は多いという印象を受けました。

 CMCの研修期間中の日直でたまたまCMCからの急患患者の対応をする機会がありました。休日であっても電話ひとつで緊急往診をされ緊急性あれば入院とするという一例を見させていただきました。

 今まで急性期病院で1年間研修をしてきて、病気となって病状が悪化した患者さんをみることが殆どであったので「状態を良くする」ことばかりで「悪くならないように現状を維持する」といったことをする機会がなかったような気がします。患者さんの為にも病気にならず、病院(特に急性期病院)に行かないようにするということの大切さを感じました。

 今回の研修を通して、急性期の患者さんを診る時でも、患者さんはいままでどんな生活をしてきたのか、今後どういったことを目標(自宅退院が可能かなど)にしていくかを良く考えながら治療をしていく必要があるなと感じるようになりました。

 最後となりますが、2週間にわたりいろいろと優しく指導して頂いたCMCのスタッフの方と、突然の訪問にも関わらず笑顔で迎えて下さった患者さんとその家族の方にお礼を申し上げます。
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by cmcweekly | 2014-06-27 16:16 | 感想

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