平成26年度 実習の感想⑥

広島赤十字・原爆病院 研修医2年目 玉本聖佳

 私は2014年9月8日〜9月30日までの3週間、コールメディカルクリニック広島で地域実習をさせて頂きました。
 一番印象的だったのは、末期がんの患者さんのお宅での笑顔でした。ご主人や娘さんが献身的に清拭などお世話しておられ、徐々に迫ってきている別れに対する寂しい気持ちや、痛みに耐える姿を見て心を痛めておられるだろうに、常に笑顔で過ごされていました。患者さんも穏やかなお顔をされていて、コールの先生や看護師さん、訪看さんやヘルパーさん、ケアマネさん、皆さんが良い笑顔で、同じ時間を共有できたことがとても幸せでした。病院でも何人かの末期がん患者さんの看取りを経験させていただく機会はありましたが、こんなに穏やかではありませんでした。やはり自分が自分らしくいられる場所で最後の時間を過ごすことができるのは幸せなことだと思いました。それは自宅でなくても良くて、私が普段働く病院で患者さんに穏やかな最期を迎えていただくために、私に何が出来るのだろうかと考えさせられました。しかし、1人の患者さんのために本当に沢山の人が動いているということを垣間見ることが出来、1人で考えなくても良いんだと、とても心強く思いました。
 また、私が想像していたより多くの医療行為が在宅で行われていました。人工呼吸器管理や気管支鏡、気管カニューレ交換、胃瘻交換は在宅で可能であると考えたこともなく、かなり驚きました。エコーや心電図、血液検査、呼吸機能検査も出来て、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査以外のことはほぼ出来るということに感動しました。機械がそろっていることはもちろんですが、先生方の、『家でもできるかもしれない、やってみよう』という発想と気持ち、創意工夫、技術に感銘を受けました。しかしだからこそ病院に紹介するタイミングを見極めるのが難しく、また重要であると感じました。
 私自身、将来がん診療にかかわっていきたいと考えており、以前より在宅で疼痛管理できるのは理想的であると思っていました。コールで実際の診療の様子を見てますますそう思うようになりました。また、病気自体だけでなく、家庭環境や家の造りなどで通院困難な場合があることを知りました。今後は家での患者さんの様子を考えながら診療にあたっていこうと実感しました。
 コールメディカルのスタッフの皆様にはお忙しい中大変ご迷惑をおかけしたと思います。おかげ様で大変有意義な研修が出来ました。今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。本当にありがとうございました。
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by cmcweekly | 2014-10-20 17:50 | 感想

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