カテゴリ:感想( 34 )

12月2日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の本田寛和先生の実習を終えての感想を掲載します。


 この度2週間という短い期間でしたが、コールメディカルクリニック広島(CMC)にて在宅医療の研修をさせて頂きました。CMCは当院初期研修プログラムの地域医療研修の枠での選択肢の一つでしたが、在宅医療に興味があり、また今後の超高齢化社会においてますます必要とされる医療の現場を勉強したいと思い、CMCを選択しました。

 CMCでの研修以前は在宅医療とは、医師・看護師が白衣を着て、往診バッグを持って患者さんの自宅で診察を行い、薬を処方するものだと思っていました。実際今まで経験した一般病院、診療所ではそのような往診が多かったです。しかしCMCの往診は最初から違いました。服装は医師・看護師関係なく白衣は着用せずカジュアルな服装、持ち物も一般的な往診バッグだけでなく採血セット、心電図、超音波など病院での診療と遜色ない装備で往診が行われていました。街全体を一つの病院と考え、病室である患者さんの自宅でベストの医療ができるようにというCMCの往診は非常に勉強になりました。

 そして実際に患者さんのお宅を訪問して一番感じたことは、やはり患者さんと医療者との距離が非常に近いことです。病院とは違い自宅での診察は患者さん自身リラックスしており、本音を医療者に伝えてくれる空間なのだと改めて感じました。そして何より皆さん最後に「ありがとう」と感謝の気持ち伝えてくれます。病院で経験できない以上の「ありがとう」をこの二週間で体験させてもらい、在宅医療の魅力を実感しました。その「ありがとう」に応えるため、24時間365日患者さんに安心を提供し続けなければならないのだと感じました。今回感じたこの感動を病院に帰っても忘れず、常に患者さん目線の医療を実践できるように精進していきたいと思います。

 最後に今後の日本の医療を考えると、病院完結の医療は限界があると思っています。人生の最期を自宅で迎えたいと考える高齢者は今後どんどん増えていきます。そのような方体の希望を叶えるため、また医療のパンクを防ぐため、ますますの在宅医療の充実が望まれます。今回第3の医療と言われている在宅医療の最前線を学ばして頂けたことは、自分自身の将来、また今後の医療を考える非常に有意義な研修でした。このような貴重な経験をさせて頂いたCMCのスタッフの方々、常に突然の訪問でも笑顔で迎え入れてくれた患者さんの方々とその御家族、そしてこの研修中に出会ったすべての人に感謝申し上げます。

 PS CMCで感動したことの一つに、きれいな職場・美味しい食事があります。こんな素敵な環境で研修させていただきありがとうございました。一押しは天ぷらです。あと焼きなす、ハヤシライスも美味しかったです。
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by cmcweekly | 2013-12-13 16:14 | 感想
10月21日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の天野 愛純香先生の実習を終えての感想を掲載します。


 実習初日、コールメディカルクリニックにナビを頼りに向かいましたが、なかなか見つかりませんでした。
 往診専門の病院とは頭にあったものの、入院施設や外来のあるようないわゆる“ふつう”の病院を想像していたからです。ノートルダム広島からスカイフロントゲートまで行ったり来たりするも見つからず、結局電話で道案内をしていただきました。
 到着したのは入院・外来の施設の無い綺麗なオフィス風の建物で、こんな医療施設があるんだなぁと驚きました。あくまでも、在宅にて入院するのと変わらない安心感や医療の質を提供していくという意気込みが、建物からも伝わってくるようでした。
 研修医ながら医療者として二年近く色々な患者様を担当させていただき、コールメディカルで往診されている患者様も何人か担当させていただいたこともあるにもかかわらず、在宅医療のイメージがつかめておらず、かかりつけの病院で、定期followされているような方を在宅で診ているような印象でした。
 しかし、研修初日から尿道バルーンや胃瘻が入っていたり、CVポートによる高カロリー輸液が必要な方や、人工呼吸管理をされている方などの往診につかせていただき、私の在宅医療のイメージが一変しました。今までの自分では入院治療しか考えられなかったような患者様が、自宅でご家族と伴に穏やかに過ごされている様子をみると、不思議で暖かな気分になります。
 一方で、医療者では無い一般の患者様にとっては、在宅医療というものがより一層想像しにくいものだろうということが分かりました。
 現在コールメディカルで往診されている患者様は、主治医から直接選択肢として提示された患者様よりも、地域連携室やケアマネージャーを通して、または口コミで患者様自ら希望された方が多いと伺いました。このイメージを持ったことで、今後担当医としての立場で、入院時から退院後の在宅医療の適応を患者様とともに考えていくことで、より患者様の選択肢も広がり、適応があった場合はよりスムーズに在宅医療に移行することができると思います。
 また、コールメディカルクリニックでは、医療スタッフ、患者様、患者様ご家族を含め、密な連携を取りながらのチーム医療が実践されており、チーム医療の素晴らしさをあらためて実感しました。スタッフルームも一つの開放的な空間であるため各部門のスタッフがお互いにコミュニケーションをとり、情報共有しやすい状況にあり、すべてのスタッフがそろって行う毎朝のカンファレンスでは、医療、リハビリ、デイケアそれぞれの患者様情報の共有を行うことができます。医療スタッフ同士仲が良く、しっかり連携されているコールメディカルの雰囲気は各スタッフの人柄はもちろん、このようなコミュニケーションのとりやすい環境によって作られているのですね。このようにチーム医療をしっかり行うことで初めて、各スタッフの仕事が最大限生かしていけるのだと感じました。
 往診での診療は各ご家庭に伺って診療する形式上、実際患者様、そのご家族がどのような環境で生活されているのかをみることが出来、より患者様に沿った医療が提供出来ると気づきました。例えば、患者様の家に合わせて、手すりの配置を考慮したり、生活の拠点をトイレ等に近い場所への移動を提案するなど、病院に勤務しているとそこまで踏み込んだ提案は出来ません。それ自体医療とかかわりのないことのように思えますが、患者様が無理なく、できる範囲のことを自分で行える環境に調整することで、毎日の生活を通して継続的なリハビリを行うことが可能になりますし、転倒等のイベントを最小限にすることで長期的な患者様のADLの維持につながるのだと気づきました。
 また、病院に来ていただくより、患者様のお宅に伺い診療することで、患者様により親近感をもって頂けたり、リラックスした状態でお話しできるので、患者様、ご家族の“想い”を聞きやすいのも訪問診療のメリットの一つですね。
 まだまだ書きたいことはたくさんありますが、長くなってしまいますので、これで最後にさせていただきます。
 二週間と短い間でしたが、突然訪問に同行させていただいたにもかかわらず快く受け入れてくださった患者様、細やかな指導や人生の相談まで聞いてくださった医療スタッフの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。今回の研修で学ばせて頂いたたくさんのことを生かし、将来少しでもお役にたてるような医師となることで、みなさんにお返しできるよう精進していきます。本当にありがとうございました。
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by cmcweekly | 2013-11-08 11:44 | 感想
9月24日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の田口 慧先生の実習を終えての感想を掲載します。


 在宅医療。その名前は学生の頃より耳にすることはありましたが、具体的なイメージはほとんどなく、一般の方とほとんど変わらない知識しかもっておりませんでした。そんな中、コールメディカルクリニックにおける研修では自分の見識の狭さと在宅医療の可能性に気づくことが出来ました。
 1日目では、まず在宅医療に関して私が勝手に持っていた印象を大きく変容させられました。とある患者様のお宅に訪問させて頂いた私の目に飛び込んできたのは気管切開をされ、尿道バルーンを挿入され、胃瘻も増設された患者様で、その部屋にはオートクレープ装置等、病院顔負けの物品が置いてありました。家族の支えがあればここまで出来るのか。そう感じました。
 2日目は、心不全の患者様や認知症の患者様。普段なら外来フォローとなっているであろう患者様をご自宅に往診するというシステムを見学させて頂きました。病院における外来とは異なり多くの患者様を拝診することは出来ませんが、代わりに自宅ならではのリラックスした表情の患者様、診察室では知ることのできない患者背景等、私たちがこれまで見てきた、あるいは行ってきた医療面接とは全く異なる景色が広がっていました。
 3日目は、広大救命センター医師の板井先生と回る機会を頂きました。先生が、普段急性期の患者様と接している医師として、運ばれてくる患者様のバックグラウンドまで知る機会は少ない、その機会をこのような場所で働き、学ぶことができるということは貴重な経験になる、もしも往診で見ているような方達が救命センターに運ばれてきたときに患者のゴール設定に多少なりとも起因する経験となる、とおっしゃった言葉は、今後10数年間は急性期病院で働くこととなる自分にとっては大変心に響く言葉となりました。
 4日目は癌のペインコントロールの患者様からParkinsonismにて薬調整や家族間調整を必要とする患者様等、普段診ることが難しい患者様と接する機会を頂きました。診療におけるゴールはすぐ効果の実感できる加療を開始することや、高価な検査を行うことではなく、診察しながら患者様が満足し、診て貰って良かった、そう思われることなのではないかと感じました。
 5日目は午前中に藤岡先生の往診に帯同させて頂きました。噂では聞いていましたが、気管支鏡を行っている景色を院外で見ることになるとは…。また初日にも感じたことですが、痰の管理棟呼吸器の徹底した管理はもしかすると普通の病院よりも徹底されているのではと感じました。
 6日目は在宅リハビリを見学しました。リハビリ自体の大切さについてはJA廣島総合病院でも学ぶことができましたが、最大の違いは在宅で、患者家族とともに話をしながら行うこと。家族のバックグラウンドや置かれている現状さえも知ることが出来、それに応じたきめ細かいリハビリを提供でき、また家族もチーム医療の一員となることが出来ている姿を拝見し、在宅の良さを再認識致しました。
 その後も、往診研修は続きましたが、やはり何より患者様のリラックスしながら診察を受けている姿が一番印象的でした。また脊髄損傷の患者様にお会いしましたが、在宅医療によるバックアップのおかげで社会生活に溶け込めているとお話をされ、急性期や回復期のリハビリだけでなく、不幸にして麻痺等何らかの障害を背負われてしまった方のフォローアップにも在宅医療は力を発揮出来る事を知りました。
 今回の研修で学んだこと、感じたことを胸に刻み、これから診ることになるであろう患者様の背景も深く考慮できるような医師を目指し、今後も研修に励んでいきたいと思います。
 この度は、ご多忙の中、受け入れて下さったコールメディカルクリニックのスタッフの皆様、いきなり現れた見知らぬ人間を快く自宅に入れて下さった患者様、そのご家族に深く感謝致します。ありがとうございました。
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by cmcweekly | 2013-10-04 15:27 | 感想

見学の感想

先日見学にいらっしゃった (医)拓海会 神経内科クリニック PT 池田由美様の感想文を掲載致します。


先日は訪問リハを1日見学させていただき、ありがとうございました。
何度も日程調整してもらい、前日にはわざわざ歓迎会まで開いてくださったのに当方
遅刻ですみません。
到着すると皆様すでに赤い顔でかなりの盛り上がり・・・
多少緊張して席に着いたのですが、あっという間に何だか在宅チームの一員にしてい
ただきました。

見学の日を迎えタクシーでとの指示通り乗り込みました。
どんどん坂を上がって行き住宅前で「着きました」と降ろされて、えっここ?とびっ
くり。
そしてそこからの眺めのよさにまず感激しました。
私の勤務しているクリニックも在宅専門で外来なし、案内の看板なしですが、山の上
の高台にあり驚きでした。
まずはリハスタッフが多く、癌の方も最後まで訪問させてもらえるということに感激
しました。
同行してみると、患者さん皆さんが病気のことを十分理解されて、難病の方も自己管
理の一環でリハの自主トレも
されており、明るく前向きに生活されていることがとても印象に残りました。
これは担当セラピストを含め在宅チームの皆様の支援と信頼関係の賜物だなと思いま
した。
呼吸理学療法についてもいろいろと学ばせていただきましたが、早期からの自己管理
の大切さを実感しました。
でもこれもやはり、セラピストだけで進められるものではなく在宅チームでの取り組
みでしょうか?

デイケアも少し見させていただきました。
プライベートも考慮された気持ちの良い空間で、利用者の方とスタッフがとても近く
和やかな雰囲気が印象的でした。
おいしい昼食、ご馳走様でした。

今回、飛び入りで呼吸リハの見学目的でしたが、一番良かったことは何といっても難
病の方の訪問リハの仲間が出来た事です。
(勝手に仲間にしていただいています、すみません)
そして、やりたいことをやりなさいという岡林先生の言葉に力をもらいました。
頂戴しました本を拝見しました。
開院当初も今も変わらない患者さんに寄り添うことを再度学びました。

次回は是非、岡林先生の乳癌健診?や、カンファレンスを見学させていただると嬉し
いです。
在宅支援に関わる中で、迷ったり疲れたりの知人があれば、是非、コールメディカル
クリニックに1度行っといで、と
お勧めするつもりです。

どうもありがとうございました。
林下様には本当にお世話になりました。
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by cmcweekly | 2013-08-20 19:32 | 感想
7月22日から8月2日まで、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の石田大史先生の実習を終えての感想を掲載します。


 この度、地域医療研修プログラムとして、CMCで2週間の研修をさせていただきました。
 まず初日のオリエンテーションで感じたことは、CMCの施設は、職員の目が届くようにという理由からデイケア施設にありがちなトイレや風呂が筒抜けで、正直自分が利用することを考えると少し気が引けてしまうような形ではなく、しっかりとプライベートに配慮され、また、「幼稚園のような飾り付けや、お遊戯のようなことはしない。これまで日本を支えてきた人生の先輩を子供扱いしてはいけない。」と院長がおっしゃっていたように、利用される方の人間性を尊重した造りやサービスが為されているということです。「それを象徴するように、他のデイケアでの子供扱いを嫌い、利用を止めた方もCMCのデイケアには積極的に参加している。」という言葉が印象的でした。
 一方、在宅医療では、血液検査はもちろんのこと心電図、気管支鏡、エコー、血液検査、人工呼吸器、更には外科的処置、リハビリテーションなど一般的な医療機関を受診するのと変わりない医療が行われていることに驚かされました。それでいて在宅診療では、患者さんと医療従事者との距離が近く、患者さんの日常や生活スタイル・背景等が把握しやすいため、より細やかで患者さんひとりひとりのニーズに沿った診療が行われており、CMCを利用されている患者さんやご家族の表情や訪問時の反応を見ると、非常に満足度の高いサービスが行われているというのがひしひしと伝わってきました。
 この研修を通じて、コミュニケーションの大切さや、そこから得られる患者さんを尊重する気持ちの大切さを改めて痛感させられました。今回感じたこと、学んだことを今後の診療に生かしていければと思います。
 この度は2週間という短い期間でしたが、CMC職員の方々・患者さんとご家族には大変お世話になりました。ありがとうございました。
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by cmcweekly | 2013-08-07 09:03 | 感想

見学のお礼

7月30日に見学に来られた 近畿中央病院 初期研修医2年の藤井嵩先生より、お礼のメールを頂きましたので掲載致します。


今回は院長先生への挨拶が事前に出来ていなかったにも関わらず快く見学を受け入れて頂き、その上ポロシャツ、サイン入りの著書、夕食を御馳走して頂く等、歓迎して頂き誠に有り難う御座いました。予想していなかったので非常に嬉しかったです。著書は後日しっかりと読ませて頂きます。

今まで恥ずかしながら在宅医療の現場を目の当たりにした事が無かったのですが、初めて自分の目で見る事が出来て非常に勉強になりました。在宅医療には明るくない印象を持っていたのですが、医療者の取り組み次第で患者さんとその家族の人生が良い方向に大きく変わるという場面を見聞きする事が出来、印象が変わりました。

特に、院長先生の患者さんに対する医師としての姿勢は医師を志した際に理想としていた像に重なります。患者さんの事を第一に考えて人生にも深く踏み込み医療を行うというのは、多くの医師が理想としてはいるもののなかなか実践出来ない姿だと思います。医師を志した当時は疾患だけでなく心を救える医師になりたいと考えていましたが、時が流れ、日々の業務に追われる中で初心を忘れていた気がします。実際に院長先生をはじめとするスタッフの皆さんが医療に取り組んでおられる姿勢を拝見して、自分の肉親はこの様な方々に診て頂きたいと思いましたし、自分も初心に帰らねばと痛烈に感じました。今回学んだ事を明日からの臨床に活かしたいと思います。

御世辞ばかりで媚びへつらっているように聞こえるかもしれませんが、お酒の場でも御話を聞かせて頂いて感じた事は、医は仁術という言葉を実践されている医師なんだろうなと感じました。先生に診て頂ける方々はさぞかし幸せだと思います。

以上、まだ初期研修も修了していない若輩者ですが本日の感想を述べさせて頂きました。たった1日でしたが今回の見学にて学んだ事を糧に自分も社会から必要とされる医療者になれるように頑張りたいと思います。

これから進路に迷った際には院長先生の仰っていた、侠気・懐・情の3点に重きを置いて進路を考えたいと思います。

この度は非常に御多忙の中、見学を歓迎して頂き誠に有り難う御座いました。

また御貴重な御話を聞かせて頂ける機会があれば幸いに存じます。


近畿中央病院 初期研修医2年
藤井 嵩拝
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by cmcweekly | 2013-07-31 18:05 | 感想

実習を終えて

6月10日~4週間、実習にいらっしゃった、県立広島大学 コミュニケーション障害学科 樋口美佐子STの実習を終えての感想を掲載します。


 「病は気から」実習中に何度も思い浮かんだ言葉です。もちろん「気」だけではどうにもならない現実もあると思います。しかし「気」が有るのと無いのとでは生きる密度や生きる意味が大きく変わるのではないかと感じました。
 在宅医療・訪問リハビリという言葉は知っていて興味はありましたが、正直なところ実態が分かっておらず「見学される患者さまは、気分を慨されないだろうか」、「患者さまのお宅に伺って何をしたら良いのだろうか」という不安を抱えての実習開始でした。しかし実習が始まり患者さまやご家族の方に快く受け入れて頂き、また先生方の行われる診療やリハビリを見学させていただく中で不安は消え、具体的なイメージが掴めるようになりました。処置やリハビリの内容だけではなく、どれだけご家庭に寄り添っておられるか、ということも分かってきて、考え方に感銘を受けることも多くありました。事務方を含めスタッフ全員が専門性を持って患者さまと向き合うと同時に、職種に関係なく皆が同じ方向を向いておられ、患者さまやご家族とともに気持ちを分かち合える関係を築いているということを感じました。
 在宅医療・訪問リハビリは医療としての安心感はもちろん、患者さまの病気を診るだけではなく、患者さまらしく、そのご家族らしく生活することのサポートが出来る可能性があるということを知りました。私はまだ在宅で過ごすということの本当の大変さまでは見えていないと思います。しかし実習を通して、患者さまやご家族の生活を考えることが当たり前で、そのことが楽しいと思えるようになりたいと思いました。
最後になりましたが、実習にあたり見学をさせていただいた患者さまやご家族の皆様、本当にありがとうございました。また、お忙しい中ご指導頂きました山田先生、井林先生を始めコールメディカルクリニック広島の皆様、ありがとうございました。実習を支えて下さった全ての方々へ感謝すると同時に、私と同じ体験を一人でも多くの後輩に繋いで頂けるようにと願うばかりです。そして院長先生、私が一人前になるまで、どうかお元気で。
                                        
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by cmcweekly | 2013-07-09 09:11 | 感想

『コールの丘の音楽会』

T様より先日の「コールの丘の音楽会」のお礼のお手紙を頂きましたので、掲載致します。


 先日は昨年に続きすばらしい演奏会を開催してくださり誠にありがとうございまし
た。
 実を申しますとALSの進行状態から、今年の演奏会はたとえ開催されたとしても
参加は到底、無理と思っていたのです。というのはご承知のように、昨年の暮れ頃か
ら徐々に痰の回数が増え、そのうち、自力での吐き出しも困難になり、何度も藤岡先
生のお世話になりました。先生からも万が一のときには人工呼吸器をつけるかとの話
もありましたが、きっぱりと断りました。
 理由はこれ以上の苦しみを味わいたくないとの思いと、介護の問題、それ以上に
思ったことは社会復帰も望めず、寝たきりの状態で果たして人間として生きている価
値があるのかどうか・・・そんな思いから生死は自然にまかせる。つまり人工呼吸器
はつけない。そう決めていたのです。今年になって更に病状が悪化し、毎日死ぬる事
ばかり考えていました。
 この時点で、はっきりと死を覚悟したのですが、不思議と悲しさはなかったので
す。むしろ苦しさから逃られる安堵感のようなものを感じていました。
やっとこれで楽になれると・・・

 懸命に尽くしてくださる藤岡先生には申し訳なくて・・・心の中では、いつも先
生、ありがとう!・・でも、もう無理をされなくていいですよ!と叫んでいました。
このときの先生は私には神様にみえました。

 映画「赤ひげ」の一説に「患者にとって、医者は人間ではない、神様なのだ」と言
うくだりがありますが、まさにそうだとおもいます。コールの先生方は
岡林院長先生をはじめ藤岡先生、古谷先生・・・
皆様が私にとっては神様に見えます。
 あのとき、もし気管切開をしなかったら・・・
そう思うと複雑な心境です。2月22日前夜の妻の説得には参りました。多分、妻の説
得がなかったなら、気管切開はしなかったでしょう。

 今は付録の人生です。でも咽喉に差し込んであるカニューレが動くたびに咳き込み
ます。これが結構しんどい。人工呼吸器の選択が正しかったのか、ずっと悩んでいま
したが、先日の演奏会を聴いて、この選択は間違っていなかったと確信したのです。
サックスの音色、すばらしかったですね。最後に皆で歌った復興支援ソング「花は咲
く」を口ずさみながら、たとえ声は出ずとも、生きていてよかったとつくづく思った
ものです。
 もう迷いません。弱気な言葉も吐きません。
もちろん付録の人生などとは思いません。新たな人生と前向きにとらえたいと思いま
す。
 ほんとに、ほんとにありがとうございました。
また、半年もかけて音楽会の準備をしてくださった
スタッフの皆様方にもよろしくお伝えください。
 来年の音楽会を今から楽しみにしています。
お礼が遅くなったこと、心よりお詫び申し上げます。
         
        2013年6月29日
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by cmcweekly | 2013-07-03 18:39 | 感想
2月4日から15日まで、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の森迫先生の実習を終えての感想を掲載します。


JA広島総合病院研修医の森迫です。
今回は2週間という短い期間でしたが、大変お世話になりました。
また、車の鍵を患者様の自宅に忘れるなど、多大なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

私は医療人であるにも関わらず、今まで第3の医療とまで言われる在宅医療に対して何も知識を持っていないという事に気づかせて頂きました。研修以前は在宅医療で行える医療行為にどういったものがあるのか、どういった保険を用いているのかなど基本的な知識すら持っていなかったのです。さらにその事に対して、何も疑問を抱いていなかったことに気づかされました。在宅医療では外科的処置をはじめ、気管支鏡、エコー、血液検査、人工呼吸器の管理および離脱、リハビリテーションなど総合病院を受診するのと遜色ない医療が行えることを知りました。もちろんコールメディカル病院だからこそ可能となっている医療行為もあり、全ての在宅医療施設で同様の医療行為が可能ではないと思います。また、在宅医療においては医療保険のみならず介護保険を用いているということも知りました。介護保険を用いなければ、患者および家族への負担が大きくなります。今まで患者側の負担などをあまり考慮せずに医療を行っていたと深く反省しております。
また、研修期間中に岡林院長の講演などを聞かせて頂く機会もあり深く感銘をうけました。その一つとして在宅医療は患者の背景も知ることができるという利点があることです。パズルの1ピースだけを見るように患者を診るのではなく、パズルの完成図を見ながらその1ピースとして患者を診ることができる、そのためパッケージのような医療でなく、患者それぞれのオーダーに合った医療が提供できるという話には衝撃をうけました。
今後、日本の医療における在宅医療重要性は益々高くなっていくでしょう。その時に病院でふんぞり返るのではなく、コールメディカルの先生方のように在宅にも協力できるDr.になれるよう精進しようと思いました。

この度は私の突然の訪問にも関わらず、快く迎えていただき、貴重話をしていただいた患者様、ご家族の皆様、本当に有り難うございました。
この経験を糧に今後も精進していきます。
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by cmcweekly | 2013-02-15 13:37 | 感想
12月10日から19日まで、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の高場章宏先生の実習を終えての感想を掲載します。


JA広島総合病院研修医の高場章宏です。このたび地域医療の研修プログラムで、コールメディカルクリニック(CMC)にて在宅医療の研修をさせていただきました。普段の総合病院での診療とは異なった面が多く、感銘を受けるとともに自分の診療についても考えさせられることが多かったです。

まず、在宅医療においては患者さんのQuality of life(QOL)が非常に高いと感じました。たとえ重い病気をかかえていたとしても、誰しも家で過ごしたいのは当然です。在宅で可能ならば当然在宅の方が患者さんは嬉しいはず。また外出が難しい方には訪問リハビリも行われており、患者さんの日常生活動作や活力アップにはかなり効果が大きいと感じました。CMCでの医療サービスに対する患者さんの満足度は非常に高いのではないでしょうか。実際、僕が訪問させていただいたご家庭はみなさんウェルカムな雰囲気で、医療従事者との信頼関係が良い形で構築されているのが一目で分かりました。こうした在宅医療サービスのニーズは高く、これからもさらに必要とされる時代だと思います。

また、実際に患者さんのご家庭を訪問することにより、患者さんの日常生活の様子やバックグラウンドが把握しやすいため、患者さんと医療従事者との距離が近く、細やかなサービスが提供できています。例えば「旅行に行く」とか「展覧会に行く」といった、個人に合わせた目標を設定し、それに合わせて体調を管理していくといった方法です。これによりスタッフの方々のモチベーションも上がっているように感じました。CMCのスタッフの満足度も高そうです。実際皆さん生き生きと働かれていました。

こうしたスタッフがCMCに集まっているのも、院長岡林先生の医療に対する理念・情熱がまっすぐだからこそ、なんじゃないかと勝手に思いました。僕たち若手にとってもCMCでの在宅医療は非常に魅力的に感じることができ、将来の選択肢がひとつ増えました。

僕は来年度から救急・集中治療に携わろうと考えています。CMCでの研修を通して、今後の自分の診療においても、病気を治すことだけに主眼を置くのではなく、患者さんのQOLに直結するような目標を設定できるようにしたいと思いました。そのためにはやはり患者さん個人の価値観や背景を理解する事が必要です。患者さんと長期間関わることが少ない救急領域では難しいことかもしれませんが、患者さんのアウトカムを良くするためには重要なことです。この気持ちを忘れず、患者さん中心の医療を僕も目指したいと思います。

あと、CMCでのお昼ごはんのおいしさには目からウロコでした。こんなにお昼ごはんがおいしい職場って最高です。コンビニ弁当だけでなく、バランスのいい食生活を送りたい、と切実に感じました。

最後になりますが、突然の訪問でも温かく迎えてくださった患者さん、御家族の方々、丁寧に接してくださったCMCの方々に、この場をかりて心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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by cmcweekly | 2012-12-19 18:37 | 感想

CMC広島のスタッフが毎週更新していきます。お楽しみに☆


by cmcweekly