カテゴリ:感想( 34 )

11月19日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の石内直樹先生の実習を終えての感想を掲載します。



 普段は急性期病院での勤務に携わっている自分には、在宅医療というものが当初はどのようなものか、よくわかっていませんでした。研修以前は在宅医療とは単純に外来followの患者さんを、家で診療している印象でした。しかし現実は大きく異なりました。外来診療でも、入院診療でも見たことの無いような機械を使用しての呼吸器リハビリなど、多くを見ることができました。そして入院診療と外来診療の橋渡しをしていることもよく理解できました。今回の研修で感じたことを以下に述べます。
 まず、在宅医療は単純に医療を行うだけで達成されるものではないということがわかりました。その人の実際の生活環境、家族関係にまで踏み込んで診療を行う必要があると思いました。そもそも、他人の家にあがるわけですから、その家族とのコミュニケーションが必要となるのは、想像しやすいです。しかし、もし患者さんの生活環境の理解や家族とのコミュニケーションが乏しく、家族の協力が得られない状況では、さまざまな治療を行うことができません。患者さんだけでなく、その背景までの理解が在宅医療では必要になるということが今回の研修でよくわかりました。
 次に、診療は医者だけで成されるものではなく、リハビリスタッフ、デイケアスタッフ、ケアマネージャー、看護師さんと多くの他職種の協力のもとで行われるということが再度よくわかりました。私が大学に入学するころから、医療はチーム医療だとよくささやかれていました。頭ではなんとなく理解し、なんとなく病院でも見ていましたが、今回はそれを間近で行われていることを見ることができました。また各職種でその情報を共有しあっていることは、患者さんの利益に大いに繋がることになるということが理解できました。
 他職種と協力してする際には、自分の分野だけでなく、他職種の仕事についての知識も持ち合わせておく必要があると思います。今の自分にはそういった知識は携えていない為、今後さらに勉強する必要があると思いました。
 訪問診療においては、治療だけが全てでないことも理解できました。一人暮らしのおばあちゃんの様子を見に行くという意味も兼ねて診察を行っている人もいると院長先生がおっしゃっていました。たしかに、あまり外にも出歩かない、一人暮らしの高齢者にとって先生の訪問が楽しみと感じていらっしゃる方もいて、あまり普段の病院では、実感がわきにくいことでした。こういった普段の状態を見ているから、逆に状態が悪い時はすぐにわかると先生がおっしゃっていることも十分に納得がいくものでした。
 今回の研修で学んだことは、今後自分が診療にあたっていく際に可能なものは活用していこうと思います。最後になりましたが、2週間もの間、院長先生をはじめコールメディカルのスタッフの方にいろいろとご迷惑をおかけしましたが本当にありがとうございました。先生らがいらっしゃることは心強く、今後の自分の診療の際にも先生にお世話になることがあるかもしれません。その際もよろしくお願いします。
 院長先生、今後の物事の選択は、男気、懐の深さ、情で選択します。
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by cmcweekly | 2012-11-30 20:45 | 感想
11月5日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の井上聡先生の実習を終えての感想を掲載します。


2週間という短い間でしたが、お世話になりました。

今まで想像していた在宅のイメージとは全く違った医療を経験でき、良い刺激になったと思います。
普通の病院に勤務していると、決して見ることのない患者さんの退院後の姿や家庭環境をみることができ、自分が普段経験しているものとは違った世界を見ることができました。
在宅だからといって、あまり医療行為ができないかというとそうでもなく、呼吸器管理やリハビリ、気管支鏡、輸血、外科的処置までやってしまうことに驚きを感じました。

また、患者さんが亡くなってしまった場合、その御遺族にお会いすることはありませんが、コールメディカルクリニックでは御遺族のケアまでしっかりと行っており、人と人の繋がりを大切にしていると感じました。

病院で亡くなる方が多い今日、御自宅で最期を迎えたいと望む患者さんは多いと思います。
後悔のないよう自分の最期を迎えるためには、こういった医療も1つの選択肢であると感じましたし、自分の時もこうありたいと思いました。
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by cmcweekly | 2012-11-16 16:06 | 感想
9月24日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の倉岡憲正先生の実習を終えての感想を掲載します。


2週間という短い間ではありましたが、とてもお世話になりありがとうございました。実習期間は短かったですが、密度の濃い時間を過ごすことが出来ました。
クリニフローやパーカッションベンチレーターなど、私が今まで見たことのなかった器具をコールメディカルクリニックは積極的に取り入れておられ大変勉強になりました。また、呼吸器リハを含め、OT・ST・PTでのリハビリを見る機会を与えていただき、リハビリで実際にどのようなことを行っているのか知ることができました。

在宅医療では個々の患者に合った形で治療やかかわり方をしていました。
一人一人の趣味ややりたい事に合った目標(例、マラソンに出る、買い物に出かけるなど)を立てており、それに向けてリハビリを組み立てることで、患者のやる気をうまく引き出していました。これまでリハビリとは身体面だけに対して行うものだと考えていたのに、精神面にも配慮しながら行っていました。やる気を引き出すことにより、患者もリハビリをやらされているのではなく自ら進んで行うので効果も大きくなるのではないかと思います。

末期がんの患者・ご家族が不安を感じずに落ち着いて、明るく過ごされていました。これは、日々の往診の中で患者さんとしっかりとコミュニケーションがとれており、不安や恐怖心を取り除けているからではないかと考えました。私自身もこれからは日々の病棟業務・検査に追われるのではなく、患者さんの元に足を運び、しっかりと話を聞き患者さんに安心感を与えられるような医者になりたいと思いました。

最後に、この度の研修を通してお世話してくださった職員の方ならびに患者様とそのご家族の方ありがとうございました。
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by cmcweekly | 2012-10-05 09:44 | 感想
8月3日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の徳毛健太郎先生の実習を終えての感想を掲載します。



 医師となり1年と半年が経ちました。研修医の身ではありますが、これまでさまざまな経験をし、さまざまなことを学びました。学生の頃はいい加減で、勉強以外のことばかりだった私も、当然到底十分とは言えませんが、以前よりは仕事もできるようになり、若干の自信は持てるようになってきました。そんな時期にコールメディカルクリニックで研修させていただいたことは、自分を省みる大変よい機会となりました。

 往診に同行させていただいて、私にとって最も心に残ったのは、各患者さんの居室に飾られている、ご本人やご家族の写真の数々でした。ご本人が若かった頃の写真、孫の入学式や結婚式の写真などが目に飛び込んできました。そこからは病棟や外来診療では見えてきにくい、患者さんの歩んできた道や、かけがえのない家族の存在が、ありありと伝わってくる気がしました。患者さんという感覚ではなく、1人の人間のリアルな様子が実感できました。自分自身と同様、それぞれの患者さんにはそれぞれの人生があり、それぞれの家族があります。私たち医師は、そんな自分と同じ1人の人間を診療しています。それは当たり前のことなのですが、わかっていても私たちは普段の診療でそれを忘れがちで、データの改善ばかり気にかけたり、病気以外のことに関して配慮が足りなかったり、そんなことがしばしばあります。今回そのことを改めて考えました。

 在宅診療を経験したのは初めてでした。意外だったのは、患者さんも、そのご家族も明るいことでした。たとえ治らない難病を抱えていても、癌の末期で死が近づきつつある人でも、前向きに暮らしている方が多いことに、私は少し驚かされました。私は地域の中核となる総合病院で働いています。癌や脳卒中を患った患者さんを何度も見てきました。戸惑いや不安を隠せない患者さんや家族を見てきた私には、「治らない=負け」という感覚が心に中にあったのだと思います。しかしそのような患者さんが、自宅に戻ってどんな生活をしているのかは見たことがありませんでした。在宅診療を通して、「治らないが、負けではない」ケースを何度も見せていただきました。不安や悲しみがなくなったわけではないのかもしれませんが、患者さんが前向きな気持ちで過ごすことができているのは、病気を抱えながらも自宅で暮らせていること、そして家族も引っくるめて親身になって診療を行うコールメディカルクリニックの皆様の力によるものでしょう。患者さんやそのご家族のいろんな側面を理解し、患者さんというより、まるで友達のようなスタンスで診療を行う様子は印象に残っています。

 診療だけでなく、クリニックとデイケアも印象的でした。最初にクリニックを訪れたときの印象は「ここが病院?」という感じでした。外観も内装も綺麗で清潔感があり、スタッフも誰一人白衣を着ていません。いつも私たちが感じているあの「病院っぽい空気感」は全くありませんでした。クリニックで診療を行うことがないので、まるでオフィスのようなところです。往診といっても、必要な検査は、X線による画像検索以外はほとんどでききますし、ある程度の外科的処置や内視鏡検査も在宅のまま施行できるようです。デイケアは食事や団欒の場とリハビリテーションの場が別れていますし、トイレや風呂の利用者も直接見えないような構造になっています。「デイケアを幼稚園にしてはいけない」と院長はおっしゃっていましたが、まさにその通りで、個々の患者さんを尊重してしっかりリハビリテーションを行い、かつ患者さんが人とのつながりを作る楽しい場所にしたいというコンセプトがはっきりしていました。そのコンセプトをもとに、いろんな工夫やこだわりがあり、個性的で理にかなったデイケアになっていると思いました。食事内容もかなり細かく個々の患者さんに合わせて変えていることには驚きました。そして何といっても、食事がおいしい。昼食に出していただいた食事が毎回おいしいのです。職場で「メシがウマい!」と思えるのは、個人的にはとても良いことだと思います。

 総合診療医が不足していると言われています。コールメディカルクリニックは総合診療形式の1つの模範回答かもしれないと私は思います。これからもコールメディカルクリニックの皆様のご活躍を祈念しています。このような形で、在宅のまま総合的に患者さんのケアを行う施設がこれから増えて欲しいと思います。2週間という短い時間でしたが、往診に同行させていただき、さまざまなもの見て、勉強させていただきました。呼吸リハビリや肺内パーカッションベンチレーターなど、普段触れる機会のなかったものも勉強するきっかけとなりました。自分の診療・自分の将来を考える大変良い機会になりました。私のような未熟者にも丁寧に接していただき、ご教示いただいたスタッフの皆様、ありがとうございました。私の突然の訪問を快く受け入れてくださった、患者様、そのご家族の皆様、ありがとうございました。今回の経験を生かして、これからも精進していきたいと思います。
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by cmcweekly | 2012-09-14 17:23 | 感想
8月20日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の平田旭先生の実習を終えての感想を掲載します。


2週間という短い期間ではありましたが、地域医療という形でこのコールメディカルクリニックに関わらしていただくことができ様々なことを経験することが出来ました。
私は急性期治療を主に扱っているJA広島総合病院に勤務しておりますが、治療方針や考え方において様々な点で異なる点があり刺激的でした。
実習が始まるまでは、在宅医療というのは人里離れた病院がない地域において(離島など)行われるものだと思っていました。実際は想像していたものと違いました。身体的不自由のため病院に通えない方、急性期病院での治療が終了したが今後も医療介入が必要な患者様へのフォロー、コールメディカルのドクターを信頼しての要望からという様に様々な事情で在宅医療が利用されていることを知りました。
実際の医療の内容に関しては限られた医療資源、機材をフル活用し、在宅で出来る限りのことを工夫しながら行われているのだなということが参考になりました。しかし、限られた医療資源とはいえBiPAPや簡易エコー、心電図等を利用することも出来るし血ガスの測定も可能であり緊急時に必要なものはレントゲン以外比較的そろっている印象でした。むしろパーカッションベンチレーターやアンビューによる呼吸リハビリなどの総合病院でもまだ取り入れていないような医療も積極的に導入されているようでした。これなら安心です。
診察に関しても、しっかり時間をかけて患者様が満足するまで話を聞いている印象。個々の患者様のことをしっかり把握されており、その人に合った医療を提供していることが伝わってきました。自分の勤務する総合病院のように経時的にバイタル測定しておけるわけではないので、正確な病態の把握のみならず、その後の病態変化の予測や先を読んだ治療方針を立てることが必要になってくるだろうと思われます。その点が在宅医の力の見せ所なのかと感じました。それに加え在宅でのみでは治療困難と判断されればすぐに総合病院への搬送も可能であり、急性期病院との連携もきちんとしていることが患者様には安心のひとつかもしれません。
ソーシャルワーカーの方やヘルパーの方、介護施設などのスタッフの方々との連携も上手く取れており、多くの施設の連携の下に在宅医療が行われていることが良く分かりました。日頃総合病院で見ている患者さんの医療はこのような地域の様々な方の支援を支えにして成り立っているということを学ばせていただきました。大変ありがたいことだと思います。
移動中の車の中で様々な地域医療に関わるお話を院長先生始め多くのスタッフの方々から伺わせて頂きました。その中でも印象的だったのは総合病院等で行われる私たち医師の診察や態度に対して、多くの患者様は不満を少なからず抱いており、その不満を在宅に来られたコールメディカルの先生方に打ち明けているとうことでした。私たちの日頃の診療は日々の忙しさに追われてしまい、しっかり患者さんの話を聞けていただろうか、きめ細やかな診察が出来ていただろうかということを考えさせられるきっかけとなりました。カルテの方ばかりに目が向いた診察、一方的な問診等、少なからずドキッとさせられるものがありました。
また、コールメディカルの理念としての365日24時間いつでも駆けつけるというものを拝見して、はじめはどれだけ大変なのだろうかと思いました。
医師の数も少ない中で、いつ急変してもおかしくない病態にある三百人近い患者さんからの呼び出しに常に対応するということが可能なのだろうかと思いました。この質問を院長先生に伺ったところ、多くの患者様は強い不安を抱いている。その不安を聞いて24時間いつでも駆けつけるという安心感があると患者様はほんとに必要なときしか呼び出したりはしないというものでした。自分たちが日頃当直をしていて対応する患者様の中には、重症患者様だけでなく多くの強い不安を抱えられた方がいらっしゃいます。病態や検査結果ばかりに注意が向いてしまい患者様の不安にまで気を使えてなかった自分の診療では満足度の低い医療しか出来ていなかったことは明白です。病気による症状だけでなく、精神的にも大きな苦痛を抱えた患者様の痛みを少しでも減らしていくことの大切さを学びました。
症例としては、日頃見ることのできない慢性期疾患の患者様の症例を多く経験させていただき学ぶことが多かったです。特にALS等の神経内科疾患は学生時代からほとんど経験がなかったのですが、病態のみならず身体所見、予後、精神的背景等まで先生方から詳しく指導していただき大変参考になりました。今後さらに自学によって知識を深めていきたいと思います。
私は、新しい刺激やストレスが人間を成長させるものだと考えます。総合病院(自分のホーム)での診療から離れ、今回のような実習の地で、しかも他人の家という全くのアウェイでの診療というものが少しでも自分にとってプラスとなるようにフィードバックできたらと思います。
最後になりましたが、突然の訪問に対して何の文句も言わずにやさしく受け入れ実習に協力、さらには様々なご指導やご教授くださった患者様、短い時間の中で様々な知識や経験を積ませてくださったスタッフの方々にこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。少しでも患者様の必要とする医師に近づけるように今回の経験を生かして努力していきます。

あと、次回から外病院に見学に行く時にはきちんとした靴でいくようにします。院長怖かったです。
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by cmcweekly | 2012-08-31 18:14 | 感想

H24年度 実習の感想①

6月18日~2週間、実習にいらっしゃった、JA広島総合病院 臨床研修医2年次の若井先生の実習を終えての感想を掲載します。

 この度私は地域医療研修にて2週間コールメディカルクリニックさんでお世話になりました。実際、研修が始まるまでの在宅医療に対する印象は往診バックを持って患者さん宅に伺い問診、身体所見をとり、できても血液検査までで何か問題が出てくれば入院施設のある病院に紹介するといった漠然としたものでした。しかしコールメディカルクリニックでは血液検査はもちろんのこと心電図、エコー、電気メスなども往診車に積まれており、自宅には人工呼吸器や吸引器を借しだし、訪問リハビリもあり、さらにはレントゲン、CT、MRIは近隣の病院で撮影できるように手配されており、一般病院とほとんど変わりのない医療を提供されていました。まさに院長がいわれていた通り、患者さん宅が病室、道路が廊下、コールメディカルクリニックがナースステーションでさらに緊急の場合には24時間体制で対応されているので電話がナースコールで、西区、佐伯区に大きな病院が出来ているようでした。
 実際に患者さんの家に伺うと、どこにいっても先生、看護師さん、リハビリスタッフの方々を笑顔で出迎えておられました。言い方は悪いかもしれませんが、まるで仲のいい友達が家に訪ねてきた時のようでした。患者さん、ご家族の話を聞いているととても信頼して接しておられるのがわかりました。どうしてこのように強い信頼感が生まれるのかを自分なりに2週間考えてみました。
 往診時には診察・処置だけでなく患者さんの訴えを雑談も交えながら時間をかけて聞いておられ、ご家族には病状の説明や今後の方針など親身になって説明されており、長いときには1件の家に1時間以上いることもありました。そしてクリニックでは毎日カンファレンスにて前日に訪問した患者さんに関して全スタッフで共有しておられました。そして一番印象に残っているのがデスカンファレンスで亡くなられた患者さんに関するカンファレンスです。その患者さんの経過を振り返りそれぞれスタッフの方が感想を述べられており共有されていました。中には涙されながら話されているスタッフの方もおられ、いかに1人の患者さんに深く関わってこられたか、それぞれのスタッフのつながりがいかに強いかを感じることができ、なぜ患者さんとの間に強い信頼感が生まれているかがわかったような気がします。
 今回の研修で自分が考えさせられたことはいかに1人の患者さんのことを真剣に考え深く関わっていくか、他のスタッフといかに協力して万全の治療を行っていくかということです。これらは病院の中にいても無理なことではないので、今後の自分の中での理想の医療として考えていきたいと思います。
 最後にこの度の研修で職員の方々、患者様とそのご家族には大変お世話になりました。ありがとうございました。
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by cmcweekly | 2012-07-02 11:38 | 感想

コールの丘の音楽会

患者様より先日の「コールの丘の音楽会」の感謝状を頂きましたので、掲載致します。
文面にもある通り、伝の心を駆使し、懸命に作成されたそうです。
PDFでは分かり難いのですが、台紙は奥様が撮影された写真だそうです。

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by cmcweekly | 2012-05-28 16:11 | 感想

見学者感想

先日見学にいらっしゃった、N理学療法士さんの見学後の感想を掲載します。

デイケアの食事場面
・食事をとる場所には、カフェにあるような小さな黒板に今日のメニューが書かれていて、レストランにいるような錯覚を覚えました。それをスタッフに伝えると「それがここの食事のコンセプトなんだ」と言われ、相手の思惑通りに感じてしまいました。
・今の勤務先は弁当という食事形態をとっているので、食事前に匂いを感じることは少なく、弁当の蓋を開けて初めてほのかに匂いを感じる程度ですが、貴院のデイケアは同じ施設内に調理場があり、食事をとる場所と隣接していて、扉も開放されているので、11:30頃には昼食の匂いが漂い始める。匂いを嗅いで「今日のお昼は何かな?」と考え始める自分が、中学校の4時間目の終わり頃を思い出させました。匂いのおかげもあって12時頃には空腹感を感じている自分がいました。
・デイケアのスタッフも利用者と同じ時間に同じ食事を取っておられ、それは別個に昼休憩を取る時間がないことも背景にあるようでした。しかし一緒に食事をとり同じものを味わうことで一体感を得られ、何かあったときの対応はスムーズになると思いました。今回食事を食べさせて頂きましたが、本当に美味しかったです。献立表を見ると主食を含め品数が4~5品あって昼食代金500円。これで儲けはあるのかと尋ねると「正直儲けはすごく少ない。場合によっては赤字のこともある。でも食事はしっかり楽しんでもらいたいという院長の方針なので細かいことは言わないように言われている」と聞き、利用者のことをすごく考えられていると感じました。
・利用者が他の重度の利用者の使われた食器類の後片付けを手伝っていた場面を目にして驚きました。それは、デイケアの利用者は受け身の立場であるというイメージが私の中にあったからです。スタッフより「利用者のボランティアを推奨している」と聞き、新しい試みだと思い好感を覚えました。またそれを推奨するという考えに至ることがすごいなと思いました。●●の利用者は多少なりとも転倒のリスクがあるため、同様のことは難しいにしても、「何か作業をしてもらう」から「出来るだけ自主的な形で実用的なことを何か手伝ってもらう」というスタッフ・利用者の考え方の転換が必要なのかもしれないと思いました。
デイケアを通して
IPADで読書を楽しまれる紳士(80代)にお会いしました。デイケアに関して「ここは良いですよ。好きなことができて料理も美味しいし・・・」その話を聞いて、改めて周りを見回しました。椅子に座ってTV鑑賞や利用者さん同士で話をされたり、リハビリを受けたり、自主トレに励んだり、スタッフとの会話を楽しまれたりなど本当にいろいろなことをされているようでした。学生時代に見学したデイケアや今の●●もそうですが、リハビリの他に、歌を歌ったり、レクリエーションをしたりといった、タイムスケジュールに沿って用意された内容をこなしていくというのがデイケアのイメージでした。確かにそのような場も必要とは思います。しかし「他者と関わりを持ちたい」「何かの役に立ちたい」といった思いをもつ高齢者は少なくないと思います。そのような方々が集まって、各々が好きなように時間を過ごす中に運動機能維持・改善を盛り込んだ貴院のデイケアのようなスタイルが、現代の利用者のニーズにあっているような思いを持ち、貴院のデイケアはデイケアを超えた一種のコミュニティーのように感じました。またこのようなタイプのデイケアはこれから必要になってくるのではないでしょうか?自分の親がもしそのような場所を求めているとすれば、貴院のデイケアを一番に紹介したいなと思いました。
午後の業務。(CMC)PTに同行 ~一人目の全盲・脳梗塞後遺症の方の訪問リハを見学して~
事前の情報として、利用者さんはタバコが大好きだが、全盲のため自己着火は危険が伴うので、家族や他者の手がないときは喫煙を禁じており、訓練後にセラピストが着火しタバコを吸うと聞いていました。現在の死亡原因の上位にあたるCOPDの原因は喫煙であるし、個人的にタバコはあまり好きではないので、(CMC)PTから話を聞いたとき「ふーん」といった程度の思いしかもっていませんでした(すみません)。しかし、訓練後に利用者さんのタバコに(CMC)PTが火をつけ、一吸いした時、頸を傾けながら、「う゛まいな~」としみじみ言われたのがすごく印象的でした。こんなに美味しそうに吸う人は見たことがないとも・・・。なぜそんなに美味しく吸うのか?と思うと、(CMC)PTの話では、デイケアに体験に行ったこともあるが、歩行不安定で全盲という状況は介助者が常時つき、自由が得られ難かったため、デイケアへの拒否が強い。そういったことが重なって次第に外出や他者との交流機会が減っていき閉じこもりがちになってしまったのだろう。加えて大好きな喫煙の制限。それらを考えると、リハ後の喫煙は利用者さんにとって貴重な時間であり、リハビリへのモチベーションにもつながっているのだろうと思います。でも、心のどこかでやはりタバコは害があり、悪影響を及ぼすもの。訓練後に吸うなんて・・・とい思いがありました。しかし、利用者さんの心からの「う゛まいな~」という姿を目にすると、「幸せだな~」と思うその瞬間や、その思いが人生を楽しむということなのかなと思い、タバコの害のことはもう気になっていませんでした。今までの病院勤務時代には、訓練の効果や目標、問題点等を考えており、このような関わり方は恥ずかしながら経験したことがありませんでした。
少し私事ですが、訪問リハへの転向を考えたきっかけは、某病院在勤中のALS(上肢型)の外来患者さんの死でした。介入当時はVC2500程度。介入半年頃にはVC1800程度、Dr.に夜間BiPAPを依頼すると(肺コンプライアンス・咳嗽能力維持目的)、VC1000を切らないと意味がないと言われ(延命措置目的)、散々説得した結果3ヶ月後BiPAP導入にこぎつけましたがVC1200。導入と同時に訪問看護ステーションの介入となりましたが、人工呼吸器はわからないと十分にフォローして頂けず、3ヵ月後呼吸不全にて死亡。このようなケースが続いて2件も起こりました。外来リハ通院患者は診療所からの訪問リハは利用できないため、訪問看護ステーションからの訪問リハの適応となる。大病院にかかっている多くの在宅患者のケアを行うためには訪問看護ステーションに行くしかない、そんな思いで訪問の分野に身を投じました。しかし、この利用者さんにお会いして、自分の思い描いた在宅のケアは、病院側の立場で考えた一方向からのケアであって、一方通行だったのでしかなかったのではないかという思いを持ちました。
例えば、ALS患者に人工呼吸器を早期より導入し、受容され、アンビュー・MI-Eを利用した呼吸リハや排痰介助により気道クリアランスを得る。座位が難しければ車椅子の導入やシーティングの介入などなど、このようなケアが出来れば理想的であり、このような介入が出来たらと思っていた。だが、この利用者さんには、この後、何がある・・・?呼吸リハも大事、車椅子に乗れることも大事、でも一番大事なのはそれらを踏まえた上で、「幸せだなー」と心の底から感じれること、そういった関わり方が必要なんだと思いました。それを当たり前のように行う(CMC)PTや院長先生は本当にすごいなと思いました。今思うと、もし亡くなったALS患者さんのケアが十分施されご存命であったとしても、この利用者さんのような幸せの瞬間を自分が見つけることは出来ていなかったろうと思います。ただ、機能を維持しているという事実だけで満足していたかもしれません。
まだ私には、利用者さんが何を求めていて、どんなことに幸せを感じるのかという目がまだまだ養われていません。貴院のような関わり方が出来たら・・・と憧れを抱くばかりです。これからそういう目を養っていくためにも、まずは利用者さんがどんな方でどんな人生を歩んできたか、どんなことに困っていて、何を求めているのかなど利用者を知ろうとするところから始めようと思います。本当にそういった関わり方ができるか不安に思うばかりですが、今回の利用者さんの何とも言えないあのくしゃっとした至福の表情は、在宅ケアを始めていく上で自分にとってとても良い財産になりました。利用者さんに本当のケアを提供できるよう精進して参ります。

※N理学療法士さんの勤務先名部分は●●で表現させて頂いております
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by cmcweekly | 2012-05-10 15:45 | 感想

見学者感想

3月26日に見学にいらっしゃった、広島大学医学部医学科5年のHさんの見学後の感想を掲載します。


 私は医学部を目指し始めた時から、総合医に憧れがありました。岡林先生が広島大学に講義に来られた際、在宅医療のお話を聞いてこれはもしかしたら私が目指している医師像に近いかもしれないと感じました。患者さんの病気を診るだけでなく、その人の性格や家族などの周りの環境をふまえたうえで医療を行っていくという考え方に深く感銘を受けたのです。そこで、まだ医学的な知識は少ないながらも何か得られることがあればと思いこの度見学させていただこうと決めました。
まず病院に着いたときに感じたことは、ここが病院?ということでした。明るい光が差し込む食堂、そこから続くリハビリのためのスペースはあまりにも自分の想像したものとはかけはなれており、言われなければ病院とは思えないほどでした。さらに先生方と一緒に訪問診療に同行させていただいて、いわゆる病院での患者と医者の関係というものがここでは存在しないような気がしました。先生に気さくに話しかける患者さんをみていると、まるで家族か何かのような気がしてきたのです。そこにはやはり深い信頼関係があるのだろうと感じさせられました。
すべてが印象的だった今回の実習の中でも最も印象に残ったのは、癌のターミナルの患者さんの診療に行ったときのことでした。診療中の車の中で次は癌のターミナルの患者さんの家に行くと聞き、私はなんとなく暗い雰囲気を想像していました。しかし実際に家に行ってみるとそこには笑顔の患者さんの姿がありました。病院での抗がん治療を終えて帰ってきて家で好きなものを食べられることがうれしくてしょうがないのだそうです。後で聞くとその患者さんは胃がんで胃の全摘をされており、栄養面では経口摂取では不十分ということでした。それにもかかわらず、病院から帰ってきた時よりもすごく顔色がいいんだよと先生もおっしゃっていました。そしてなにより患者さんの家族も一緒にそれを喜んでおられました。先生は、患者さんも満足、そして家族も満足して最期の時を迎えられることを「満足死」というんだとおっしゃっていました。患者だけでなく、その家族にまで配慮するという考えは決しておろそかにしてはいけないと思いました。
今回一緒に診療させていただいて、医師にとって訪問診療は一人ひとりの家に行かなければいけないという大きな負担をも伴うものだと分かりました。しかしそんな中でも訪問診療でしか得られないもの、たとえば常に家族と共にいられることや自分の住みなれた環境にいられる安心感が、患者さんの心を明るくし、QOLを高めるのだということも分かりました。つまりこれから医療を行っていく上で、病気の治療をしているだけでは病態は良くならない、心のケアまで考えないと医療というのは成り立たないのだということを改めて教えられた気がしました。
最後になりますが、今回、このような貴重な経験ができたのも岡林先生をはじめとしたCMCのスタッフの皆様のおかげです。この経験を生かしてこれからも立派な医師になれるよう精進していきたいと思います。どうもありがとうございました。
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by cmcweekly | 2012-04-02 18:31 | 感想

見学者感想

3月26日に見学にいらっしゃった、広島大学医学部医学科5年のTさんの見学後の感想を掲載します。

 私が初めてコールメディカルクリニック広島(以下CMC)の存在を知ったのは、1ヶ月前に院長の岡林先生が広島大学に講義に来られた時でした。講義を受ける前の在宅医療のイメージは、「末期の患者さんが病院ではなく最期は家で過ごしたいという希望を叶えるための医療」というもの(もちろん実習を受けた現在ではその考えは払拭されましたが)だったので、講義前に脊髄損傷の患者さんが来られた時は少々戸惑ってしまったのを覚えています。岡林先生の講義も自分の疾患を乗り越えた患者さんの生の体験談も試験に合格するために勉強していた私にとってインパクトのある話であり、またその時在宅医療に興味が湧いたため、講義後すぐに見学の申し込みをしました。

 実習日の朝、カンファレンスを終えた後、午前中は2人、午後は5人の患者さんの岡林先生の訪問診療に同行させていただきました。実習を通して、訪問診療はただ疾患を診て治療するだけでなく、「患者さんが日々を快適に過ごすためにはどのようにすべきか」を医師と患者さん、患者さんのご家族で話し合って決めるため、医師は患者さんの生活環境などの背景をよく知らなければならず、そのためには患者さんと深い信頼関係を築き上げなければならないのだという事が感じ取れました。これは岡林先生が患者さんとそのご家族と話されていた内容が、疾患や治療法の話より、患者さんの生活状況や悩みなどを聞く時間の方が長かったことから伺い知ることができました。
 訪問診療を終えてCMCに戻った後に行われたデスカンファレンスも他では聞いた事のないものでした。患者さんが亡くなった後に治療が適切だったかだけではなく、患者さんとそのご家族への精神的なケアも十分にできていたかを検討するカンファレンスはおそらく大学病院の実習で行うことはないでしょう。最近よくQOLを向上させようという声を耳にしますが、それは患者さんにとってよい治療を行えたかを追求するのではなく、患者さんがよい人生だったと満足できるようにサポートできたかどうかが実は重要なのではないかという考えもCMCで実習をすることで生まれました。

 私はまだ病院実習前の座学を終えたばかりの学生です。一通り勉強をして試験は通ってきたものの、臨床の現場で役に立つ知識や経験が皆無と言っていいほどなのですが、そんな私にも岡林先生は在宅医療をなぜ始めようと思ったか、今の緩和医療は本当の意味での緩和医療と言えるのだろうかということを丁寧にお話ししてくださいました。病院実習前なので、一般的な病院の医療とCMCの在宅医療を比較するという事は現時点ではできないのですが、これから8か月ある病院実習を通してその違いを感じながら、今回得た経験や教訓を自分に定着させていくつもりです。

 最後になりましたが、実習でお世話になった岡林先生をはじめとするCMCスタッフの皆様のおかげで本当に有意義な経験をさせて頂きました。厚く御礼申し上げます。また、学生である私を快く受け入れて下さった患者さんとそのご家族の方にも感謝したいと思います。ありがとうございました。
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by cmcweekly | 2012-03-28 17:35 | 感想

CMC広島のスタッフが毎週更新していきます。お楽しみに☆


by cmcweekly