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実習を終えて

6月10日~4週間、実習にいらっしゃった、県立広島大学 コミュニケーション障害学科 樋口美佐子STの実習を終えての感想を掲載します。


 「病は気から」実習中に何度も思い浮かんだ言葉です。もちろん「気」だけではどうにもならない現実もあると思います。しかし「気」が有るのと無いのとでは生きる密度や生きる意味が大きく変わるのではないかと感じました。
 在宅医療・訪問リハビリという言葉は知っていて興味はありましたが、正直なところ実態が分かっておらず「見学される患者さまは、気分を慨されないだろうか」、「患者さまのお宅に伺って何をしたら良いのだろうか」という不安を抱えての実習開始でした。しかし実習が始まり患者さまやご家族の方に快く受け入れて頂き、また先生方の行われる診療やリハビリを見学させていただく中で不安は消え、具体的なイメージが掴めるようになりました。処置やリハビリの内容だけではなく、どれだけご家庭に寄り添っておられるか、ということも分かってきて、考え方に感銘を受けることも多くありました。事務方を含めスタッフ全員が専門性を持って患者さまと向き合うと同時に、職種に関係なく皆が同じ方向を向いておられ、患者さまやご家族とともに気持ちを分かち合える関係を築いているということを感じました。
 在宅医療・訪問リハビリは医療としての安心感はもちろん、患者さまの病気を診るだけではなく、患者さまらしく、そのご家族らしく生活することのサポートが出来る可能性があるということを知りました。私はまだ在宅で過ごすということの本当の大変さまでは見えていないと思います。しかし実習を通して、患者さまやご家族の生活を考えることが当たり前で、そのことが楽しいと思えるようになりたいと思いました。
最後になりましたが、実習にあたり見学をさせていただいた患者さまやご家族の皆様、本当にありがとうございました。また、お忙しい中ご指導頂きました山田先生、井林先生を始めコールメディカルクリニック広島の皆様、ありがとうございました。実習を支えて下さった全ての方々へ感謝すると同時に、私と同じ体験を一人でも多くの後輩に繋いで頂けるようにと願うばかりです。そして院長先生、私が一人前になるまで、どうかお元気で。
                                        
by cmcweekly | 2013-07-09 09:11 | 感想

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